※こちらはニュースレターの内容を一部転載しているものです。
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もう2023年に入って半月が経ちましたが、今回は改めて2022年の中国流行語を紹介したいと思います。
言葉は文化や経済などを反映させていることが多く、とりわけ流行語はその年のトピックを反映させたものが多く、いつもとは違った視点で中国語、中国を覗くことができるかと思います。
中国の2022年度10大流行語
今回は「2022年十大流行語」から3つを紹介します。
大白(dà bái)
白い防護服を着て働く人たちの愛称です。
コロナ禍がどんどん進むにつれて、団地ボランティアや警察、運転手や清掃作業者まで白い防護服になっていたので、「大白」はもはや医療従事者専用の言葉ではなったといえます。
烟火气(yān huǒ qì)
食べ物を煮炊きする時の匂いを意味する“烟火气(yān huǒ qì)”ですが、作家汪曾祺先生の著書『人间烟火 最抚人心』(俗世の台所煙りは、人心を最も慰めるべし)が2021年大ヒットしたことで、“人间烟火气”という言葉が「人の暮らしの匂い」や、「人間味」の意味にまで広がり、徐々に一般化してきました。
では、なぜ2022になっても「烟火气(yān huǒ qì)」がよく語られているのかというと、やはりコロナ禍の中で生きていることの有り難さを強く感じたからと考えられます。
天花板(tiān huā bǎn)
「天花板(tiān huā bǎn)」は、天井の意味ですね。英語「glass ceiling(ガラスの天井)」は、昇進すべき人材が性別や人種などの理由で低い地位に甘んじることを強いられている状態、キャリアアップを阻む「見えない天井」の比喩表現ですが、それが中国語の「天花板(tiān huā bǎn)」です。特定の分野でのトップクラスという意味もあります。
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