中国語の勉強をしていると、英語以上にリスニングが難しいと感じる方が多いです。
難しく感じる理由は複数ありますが、1つは漢字を見たらわかるのに、それと比べて音を捉えるのが相対的に難しいということが挙げられます。(見る時は自分のペースですが、聞く時には相手のペースという、処理スピードの問題も出てきますね)
今回はちょっとそんな事を体感したいという意図で、汉语考试服务网で公開されている、HSKという中国語の検定試験3級のサンプル問題をネイティブがナチュラルスピードで読むとどうなるのかというのを、試験の音源と聴き比べをしたいと思います。(文及びHSK音源は上記汉语考试服务网の抜粋です)
では、早速聴き比べてみましょう
A:休息一下吧,我现在腿也疼,脚也疼。上来的时候我怎么没觉得这
么累。
B:上山容易下山难,你不知道?
HSKの音源
ナチュラルスピード
A:我明天早上的飞机,今天中午有时间见个面吗?
B:好的,那我们还是老地方见。
HSKの音源
ナチュラルスピード
かなり違いますよね。
ここで感じていただきたいのは、シンプルな文でもネイティブがナチュラルスピードで話すと難しいよねということだけではなく、実は逆の考え方も大切で、「ネイティブが何を話してるか全くわからない」と思ったとしても、実は内容は今まで勉強したシンプルな内容であるということも多いということです。
リスニングが苦手という方は、ただ“苦手”という感想ではなく、どこはできていて、どこが課題なのかを分析しながら、その課題克服のためのトレーニングを行うようにしてみてください。